父子キャンプ記録

鈴鹿山脈へ行ってきた。

以前にも鈴鹿は訪れており、その時は雨乞岳と御在所、その他6座を縦走したが、今回は北側の入道ヶ岳と鎌ヶ岳、その他1座を縦走。
本当は冬の御在所も見たかたったが、アクシデントもあり予定を変更した。

11時15分頃に宮妻駐車場から出発し、宮妻新道からまずは入道ヶ岳を目指す。
ここで早速アクシデント発生だ。

2本あるトレッキングポールの片割れが壊れている。スクリュー固定式なのだが、締め方向へ回しても閉まらない。
クソったれ。
(家に帰ってあーでもないこーでもないとイジっていたら直せた)

一旦車へ戻って壊れた方は置いていった。
まぁ1本でも問題ない。


登山道へ入るといきなり渡渉があり、そこを超えるとガレた急登だ。
道というか、斜面をひたすら登っている感覚。

身体が温まっていない&荷物が最も多い最序盤での急登はなかなかキツい。
ありがたいことに天気はよく風もないのだが、お陰様で暑い。

急登区間を過ぎると今度は雪が現れ始める。


そんなに深くはなく、チェーンスパイクを着けずとも特に問題なく進める。

と、入道ヶ岳へは最初の急登がキツかったくらいで特に問題なく到着。
拓けた山頂で景色が良く開放的だ。




山頂と言っても色々ある。ここのように広々して大パノラマを楽しめるところもあれば、狭っ苦しい岩場もある。
酷いと木々に覆われていて眺望もクソもないとこもある。


入道ヶ岳は美しい稜線を歩くのは気分が良かったし、他の登山者も多く見られた。



結構若い方や、犬連れの方もおられた。
「あのガレ場の急登をよく登ってきたなぁ」と感心したが、どうも他の登山口があるらしく、みんなそっちから登ってきたり下山したりしていた。


次は水沢岳を経由して鎌ヶ岳へ行く。
ここからがあんまり面白くなかった。

雪が深くなるわ、痩せこけた尾根ばかり通らされるわで神経を使う。
適当なタイミングでチェーンスパイクを履いたが、これで結構歩きやすくなった。




途中で鎖場もあり、そこで木にザックを引っ掛けた反動でOD缶が谷底へ落ちていってしまう。
鎖片手に視線だけ落ちていったOD缶へ向けるが、時既にお寿司。
延々と下まで転がり続けていった。



鎌ヶ岳は刃物のように尖った形状をしているため山に興味がない俺でも「あれが鎌ヶ岳」というのが分かる。

分かるが故に、「目的地が見えているのに、アップダウンを繰り返させられてウザい」という心理的なダメージを負う
水沢岳と鎌ヶ岳の間には名も無きピークがいくつかあり、そこを登ったり下りたりさせられるのだ。


更に、山頂へ近付くと半分よじ登るような急登が多く、肉体的にもキツかった。
そりゃ刃物のような形だから、傾斜もキツいわな。

ようやく到着した鎌ヶ岳の山頂は雪に埋もれていた。この時点で16時15分。




次の目的地は武平峠で、そこでテントを張る予定だった。
そして翌日は御在所へ行き、再び武平峠→鎌ヶ岳へ戻ってきて下山道へ入っていくという計画。

武平峠までは日没前に辿り着けるだろう。しかし、OD缶を落としてしまい食事や水を作ることができない。

そんな状況で先へ進めばカロリー不足になるんじゃないかという懸念があった。
今回はここから進むのはやめにして一旦引き返すことにした。

ちなみに万が一のために固形燃料は持っていたし、レトルトカレーなんかは別に冷たいまま食べたりもできるので、なんとでもなったっちゃあなった。
1月の終わり頃にノロウイルスにかかり、まだ若干エネルギーとかパワーが戻り切っていない感覚があって、単純に疲れたという情けない理由もあったというのが正直なところ。