2023年10月12日
【山行記録】令和5年10月7日(土)〜8日(日)鈴鹿山脈(雨乞岳、御在所岳、他6座)縦走 計画編
三連休で妻と子が実家へ帰るため、予てより計画していた鈴鹿山脈縦走の旅へ出かけた。
今回はその計画編だ。
山といえば、9月に岐阜の池田山(1000m弱)へ登ったが、あとは観光で富士山と上高地に行ったことがある程度。
ちゃんとした登山は実質初めてと言っても良いだろうか。
初めてなので勝手が分からない。
とりあえず入念な下調べと計画を立てた。
初日は息子の運動会の関係でスタートが昼過ぎ〜夕方になる。
日没まで少し進んで、キリのいいところでキャンプをするつもりだ。
以上の理由より、登山口から割と近い地点にキャンプ適地があるルートを選びたい。
また、下山後に車を回収する手間は省きたい。
なので片道コースよりは往復か周回コースが良い。
しかし、せっかく行くのであればやっぱり往復よりは周回の方が楽しそう。
ということで、上手いこと条件を満たせそうなのが朝明を登山口として雨乞岳、御在所を回るコースだ。
あとは山行距離だ。
ここは時間と体力との兼ね合いになってくると思う。
当初は鎌ヶ岳まで立ち寄る22km程度のコースで2泊3日で考えていたが、2日目の午後から雨予報になったため、鎌ヶ岳は省いて2日目の午後で山行を終えられる計画にした。
終盤は雨に降られる可能性も高いだろうが、その頃には下山を開始しているので多少濡れても問題なかろうと。
総距離としては16km程度(実際は違うルートを進んでしまって引き返した局面もあり18km程度歩いた)。初日は恐らく3〜6km程度進む。2日目は残りの10〜13km程度歩く計算だろうか。
これが計画した山行ルートとなる。
池田山で10km程度のコースは経験できていたので、これくらいならザックを担いでいてもなんとかなりそうだと踏んでいた。
ここからは持ち物に関してだ。
これが実際に登山口の駐車場で山行を始める直前のザックだ。
一般的に必須なものは当然持っていくとして、水と食料はどうするか。
今回、人工的な水道がある場所と言えば恐らく後半に訪れることになる御在所だけ。
なので、補充が必要となった際は沢や湧水から得るしかない。
浄水器は持っていくが、そもそもそれらの水場が無い場合も考えられるので、ナルゲンモドキのボトル0.5ℓとペットボトル1ℓ、あとはソフトウォーターキャリー2ℓを持っていくことに。3.5ℓあればよっぽど大丈夫であろう。(あとコーラ1本も持っていった)
基本はナルゲンモドキとペットボトルのを飲んで、沢を見つけたらこまめに補充。2ℓのウォーターキャリーは予備として持っておくくらいの気持ちでいた。
涼しかったのと水場が沢山あったおかげで実際に山行を終えるまでウォーターキャリーには全く手を付けず、ナルゲンとペットボトルだけで回せた。
そして食料は余裕を持って2泊できる程度の量を持った。
腰を据えてゆっくりと食べる用(主に夕食と朝食用)として
•カレー(500kcl)
•ナン(700kcl)
•パスタ(350kcl)
•ミートソース(85kcl)
•パックご飯(250kcl)
•米一合(500kcl)
•チキンラーメン(370kcl)
あとは行動食にナッツやクッキー、ポテチ、コーラ等で恐らく1300〜1400kcl分くらいを持った。
自分としてはかなり沢山持ったつもりだったが、山行中は予想外に腹が減って物凄い勢いで行動食は減っていった。
2日目の15時前には下山したのだが、行動食は食べ切り、残った食材はパスタ、ミートソース、パックご飯、米一合、チキンラーメンのみ。
仮に2泊することになった場合も3日目の午前中いっぱいであればギリギリ足りたであろうが、思った以上にカロリーを消費するんだなと実感した。
火器、クッカー、食器はあれこれ持っていったが、クッカーと食器はほとんど使わなかった。
基本的に湯を沸かせればいい。
衣類に関しては行動中は上は速乾の半袖シャツにアームスリーブ、下はストレッチ素材のジョガーパンツ的なもの。
あとは大学時代に着ていたランズエンドの薄手のウインドシェルをザックのすぐに取り出せる位置に入れておいて、稜線上等の風を受ける時はそれを着た。
この服装は我ながら完璧だった。
陸上をやっていたので、その時に使っていたものをそのまま流用した形だが、動きやすいし着ていて快適だし、汗もすぐ乾くしでいいことづくめ。
また、暑くなった時はアームスリーブを水で濡らした。
腕全体を濡らすことで一気に体感温度を下げられる。
濡れっぱなしだと冷えてしまうが、行動中にどんどん乾いていくのも良かった。
あとはテント場で着る用に裏起毛のジャケットも持って行ったが、今回は着用しなかった。
ここまで食と衣類のことを書いた。
最後に住環境だ。
テントは3fulgearのランシャン1プロ。
冒頭の写真のテントだ。
トレッキングポールで立てられる超軽量テントになる。
シングルウォールなので結露はなかなかだが、これは仕方ない。
2日目の朝に目覚めると案の定結露していて、呼吸が当たるのか顔側の壁面が特に濡れていた。
寝袋はモンベルのシームレスダウンハガー800♯3。
マットは同じくモンベルのエクセロフトエアパッド。これはR値が5.0もある。
左がシームレスダウンハガー800♯3、中央がエクセロフトエアパッド。
手前のはパッドを膨らませるためのポンプバッグ。
今回は使わなかったが、右がシームレスダウンハガー800♯0になる。
この寝具の組み合わせで、薄手の長袖長ズボンに薄手のウインドシェルを着ただけだが、途中で暑くて目が覚めた。
温度計を忘れたので気温が分からなかったが、標高800m程度の川沿いのキャンプ地だったので、10℃はまず間違いなく下回っていたんじゃなかろうかと思う。
そうそう、椅子としてキャプテンスタッグの半分折りの座椅子も持って行ったので、寝る時だけはそれを開いてマットの下に敷いた。
正直寝心地には影響なかったし、座椅子としてもあんまり使い所がなかった。何より嵩張って持ち歩きに邪魔。重さはそんなでもないんだが。
次回椅子を持って行くとしたらヘリノックスのグラウンドチェアを持って行くと思う。
ザック重量は合計で16kg。
少し重いような気もした。
実際、荷物を軽くすることが安全な山行に繋がるケースも多いだろうと思う。
ただ、体力には自信があるし、山行中に「あれがない、これがない」で手詰まりになることの方が怖いだろうと判断した。
そして14時30分に朝明の駐車場から山行を開始した。