ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 東海 一押しギアアウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2023年12月23日

ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)

ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)



ほぼ日YOZORA(ヨゾラ)のKOHAKU(コハク)に思うこと。

ヨゾラは手帳で有名なほぼ日が立ち上げたアウトドアブランドで、年明けにファーストプロダクトであるテント「コハク」が発売される。
ゼインアーツの小杉氏が開発・デザインに関わっており、それなりに注目はされているのではないか。




構造として、ゼクーから始まりロロまで採用されてきた「ワンポール+フレームワーク」による小杉氏が得意としているもの。
ペグダウンをしてポールを立ち上げてから、フレームワークにより形作っていくやり方だ。

ただし、コンセプト的なことをいうと従来はどちらかと言えばワンポールテントの居住空間を拡大する方向性だったが、コハクの場合は少し違うようだ。

ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
目を引くのがグルッと一周に渡って伸びる庇(ひさし、バイザー)だろうか。
テント内を広く拡張するのではなく、テントの外へと幕体を伸ばしていく。
この庇こそが最大の特徴で、広い範囲に展開されたベンチレーターや出入り口は庇によって悪天候や日差しから守られることになる。

特に、出入り口の軒先に関しては前室の延長線上として使える。

ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
キャンプハック氏のYouTubeチャンネルでも紹介されていたが、この軒こそが「新しい提案」で、フロントパネルの開閉だけで前室が拡張されると。


カタログから読み取るに、センターポールからフロントパネルの下端(ビルディングテープの位置)までは恐らく140cmもないのではなかろうか。

フロントパネル自体が外側に向かう反対向きの傾斜があるため、多少は広く感じられるのではあるのだろうが、それにしたって4人での使用を想定したテントの前室としてはあまりにも小さい。
60cm×120cmのテーブルと4人分のチェアを配置したらもう何も入らないだろう。

ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
こちらもキャンプハック氏の動画の切り取りだ。
パネルよりも内側のみのスペースにファニチャーを設置した場合はテーブルとチェア4脚でいっぱいいっぱい。
ちなみにテーブルは恐らくモンベルのマルチフォールディングテーブルワイド(112.5cm×70cm)だ。

これがフロントパネルを開放するだけで一気に前室が広がる。
センターポールから庇の先端までとなると恐らく280cm程度の距離を取れる。
庇の先端スレスレまで使うことはないだろうが、多少手前までしか使わなかったとしても4人分の前室として申し分なさそうだ。
この前室部の軒構造はロロでも少しだけ見られたものだが、それをより大胆かつ全周に渡って展開したのがコハクだろう。




同じワンポールベースで縦方向への長さがあるロロと比較する声も聞こえるが、開放的かつテントの中で完結させられるツールーム的なロロとはそもそものコンセプトが全く違うのだろうというのが個人的な感想だ。

コハクは
・庇のおかげでテントの外まで自分の空間になる
・庇のおかげでテントの中は守られている
そういうテントなのではなかろうかと。
(とは言いながら、ロロと比較したくなる気持ちは分かる。)



あとは気になる点として、

・設営にはかなりの面積が必要になりそう
→長辺側が650cm、短辺側で540cmもある。
ロープの長さを考えると、長辺側が9m弱、短辺側も最低で5.4m必要。

・結構重たい
→重量は本体側で14kg、インナーが3kg
合わせるとロロと同じ重量だ。ゼクーLもインナー込でこれくらいだったか。
生地が150Dと分厚いことと、フレームもメインポールの他にフロントに大型のコの字フレーム、リアにも小さいフレーム、正面バイザーのアップライトポールと考えればこれくらいの重量になるのは仕方がない。
ただ、重量比での居住空間はロロやゼクーLよりも明確に劣るだろう。

・基本的に一方向からしか出入りできない
→出入り口はフロントパネルか、リアの下部ベンチレーターしかない。
実質的には正面からしか出入りできないと考えていいと思うが、中の空間が広いテントではないので、複数人で使うとなると、奥の人は手前側の人を避けながら出入りしなければならないのはストレスになるかもしれない。
実際にキャンプハック氏の動画の中でも終盤に人を避けながら移動しているカットが入っていた。
ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)





かなり長々と語ってしまった。

デザイン面やコンセプトは凄く好きなのだが、「設営に要する面積や重量比で考えると、居住性が高い訳ではない」という部分が引っかかってくる。
(そういう人はロロやゼクーLを買って下さいということでもあるのだろうが)



追記:
カタログ値に加えて、推定の寸法値を入れてみた。
ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
赤く囲った部分がドアパネル内側の前室部(4.5㎡程度)
青い部分がパネルを開放して拡張される軒下(3.5㎡程度)

ドアパネル内側の全体面積は12㎡程度で、一般的な4mサイズのベルテントと同等程度だ。

ロロの前室が10㎡あることを考えると、かなり中の空間は狭いだろう。
あれこれ道具を並べたい人にはあまり向かないのかもしれない。


同じカテゴリー(キャンプ道具)の記事画像
【キャンプ道具】テントを選ぶ際の自分なりのポイント
ゼインアーツ ウータTC
【キャンプ記録】令和6年5月3日(金)〜4日(土)アウトドアベース犬山キャンプ場①
【テントの日】オガワ タッソTC
【山行記録】令和5年10月7日(土)〜8日(日)鈴鹿山脈(雨乞岳、御在所岳、他6座)縦走 計画編
バックパックキャンプをするにあたって買い足したもの
同じカテゴリー(キャンプ道具)の記事
 【キャンプ道具】テントを選ぶ際の自分なりのポイント (2024-10-30 18:24)
 ゼインアーツ ウータTC (2024-08-05 16:13)
 【キャンプ記録】令和6年5月3日(金)〜4日(土)アウトドアベース犬山キャンプ場① (2024-05-08 22:53)
 【テントの日】オガワ タッソTC (2023-10-24 18:20)
 【山行記録】令和5年10月7日(土)〜8日(日)鈴鹿山脈(雨乞岳、御在所岳、他6座)縦走 計画編 (2023-10-12 22:43)
 バックパックキャンプをするにあたって買い足したもの (2023-06-25 12:29)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
ほぼ日 yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
    コメント(0)