父子キャンプ記録

息子と共に養老にある「ゆせんの里キャンプ場」へと行ってきた。
年末年始は立て続けの体調不良やらなんやらで色々な計画が中止＆後ろ倒しになり、せっかくの大型連休にも関わらずやりたいことはやれず、かと言ってゆっくり過ごすこともできずになんとも後味悪く過ぎ去ってしまった。
ということで、久しぶりのキャンプだ。

ゆせんの里キャンプ場は温泉付きキャンプ場だ。
いや、どっちかと言えばキャンプ場付き温泉と言った方がいいかもしれない。
温泉旅館が敷地の一部をキャンプ場として使えるようにしたらしい。
2022年にキャンプ場の運営を開始し、当初から気にはなっていたがなかなか行く機会がなかった。

今回、前日に雪が降ったのもあり、「雪中キャンプを楽しめるのではないか？」と期待して行ってみることとした。(なお、雪はほとんど解けていた)


高速を走りながら息子と話をする。
いつもはトムとジェリーとかのDVDを流しているが、今日は視線の先にある養老山脈を眺めている。
「景色を眺めているだけでも楽しいね」と生意気なことを言いよる。
ふむ、お前「分かってきた」な。

バローで少しだけ買い出しと、みたらし団子で栄養補給。




チェックイン開始の13時を少し過ぎたくらいに到着。
田んぼ道の中にポツンとある温泉施設で、「ここにキャンプ場があるの？」という感じだが、南側へ回り込むとテントサイトが見えてきた。我々が使うのはフリーサイトだ。

うーん、開放的な芝生広場！というよりは、広い裏庭というか箱庭というか、そんな感じ。
雪はほぼない。

他の利用者は4組程度？しかいなかったが、芝生と土が雪解けでグチャグチャだったためどこにテントを張るか少し迷った。
ただ、誤解のないように言っておくが、広大ではないながらも拓けた場所や木々に守られた場所があり、サイト選びのバリエーションは豊かだし、しっかりとフラットなスペースを作ってあって芝生がドライなコンディションだったら割と自由度高く設営できるだろうなという気はした。

一等地は確保できなかったが、あまり奥過ぎず、芝生の状態もそこまで悪くないところへテントを設営。
今回もゼインアーツのロガだ。ロガを買ってからはソロ以外はこいつばかりだ。
またもビルディングテープがグチャグチャだったり、前後関係が上手く把握できず取付済みのインナーを一度外してから設営を開始したりでグダグダだったため設営には20分以上かかった。
いや、逆にこれだけグダグダでも20分ちょっとで設営できると見るべきだろうか。



テーブルやイス、寝具等もセッティングし終えたら解け残った僅かな雪で遊ぶ。


雪というか、質の悪いかき氷のような感じだが、こんなんでも十分に楽しめる。
息子は大喜びで綺麗な雪を掬い取って小さな雪だるまを作る。


で、ここはお湯が出るので、バケツにお湯を溜めといて途中で手を突っ込んで冷えた手を温める。
時間としては早いが火も熾しておこう。寒いからね。
フェザースティックを作っていたら息子もやりたいと言い出す。
難しいぞ～？俺だってなかなか綺麗には作れない。

とはいえ、こういう工作をしてみようという心意気は大事なので、後ろについて一緒にやってみる。
うーん、やっぱり難しい。



ひとしきり遊んだところでテント内へ入ってゆっくりゲームでもする。
最近のブームは専らにゃんこ大戦争だ。
SWITCH版もスマホ版も持っている。俺も当然やっているぞ。楽しんだわ、これが。
せっかくのキャンプなので近くの養老公園まで車を走らせて遊んでもいいかと思ったが、今日はなんとなくゆっくりする日。
というか、立て続けの体調不良から回復したばかりで、まだあまり動きたくないという本音があった。


18時を過ぎ、すっかり暗くなったタイミングで風呂と夕食のために温泉施設へ。


自サイトから歩いて数十秒のところにあるので非常にありがたいし安心感もある。

腹が減っていたが、まずは風呂から入りたいと息子が言うので渋々従う。
風呂が良かった。
少し塩っぱく、浴槽の縁は湯の成分がこびりついている。
「これぞ温泉」って感じ。湯加減も熱くなく俺好みだ。

さっぱりしたところで施設内のお食事処で夕食を頂く。
息子は唐揚げ定食、俺は味噌カツ定食。
やや高めだったが、味は普通だった。味噌だれは美味しかったが、カツそのものがあんまり。
息子の唐揚げは美味しそうだった。




テントに戻る頃には20時をとっくに回っていた。
夜の焚火を開始しようと火を熾すが、こりゃあんまりゆっくりは楽しめないな。




22時以降はクワイエットタイムというのは他のキャンプ場と同じだが、ここは焚火すらも禁止される徹底ぶり。
息子が寝てから一人で焚火タイムを堪能…とはいかない。

焚火は色が変わるやつを入れてみた。
一年以上前から買ってあったのだが、毎度持って来るのを忘れる。

息子がふと空を見上げ、星が綺麗だと指を差す。
今日はなにやらやたらと感受性が豊かだな。

焚火はサクッと切り上げ、寝支度に入る頃には21時30分を回っていた。
すっかり遅くなってしまった。
結局息子が寝たのは22時過ぎで、俺も後を追ってそのまま眠りについた。



翌朝は6時30分頃に起きた。
息子はまだ寝ているので、こそっと起きてストーブを点けるがどうしても物音がしてまい起こしてしまった。

前日に買っておいたパンとブレンディスティックで朝食を摂る。
最近ブレンディスティックにハマっている。
いや、ハマっているというより、手間いらずなのでキャンプや登山の時に重宝している。

テント内ではストーブを点けているが、外では焚火をする。
やっぱ焚火よ。

息子と雪だるまの図


そして焚火の背後で雪だるまを粉砕する息子の図



少しだけ雪遊びをし、ほどほどのところで片づけを始める。
今回はお手軽キャンプなのでそんなにあれこれ展開していないので順調だ。
しかし、濡れた芝生上という路面コンディションもあり、テントの結露がとんでもないことになっている。
乾燥は諦め、濡れてグチャグチャなまま収納袋に押し込む。


片付けが終わってからはサイト内の散策。
そんなに広い訳ではないのだが、探せば中型サイズのテントくらいなら設営できそうなスペースは結構ある。
特に弁財天の裏手なんかは人目につかなくて良さそう。

他の人達は俺たちともう一組を残してみんな撤収したので、サイト内の傾斜を利用してキャリーカートで遊ぶ。
息子を乗せてトロッコのようにしてやったら大喜び。



フリーサイトの向かい側のマレットゴルフ場も少し覗く。
ただの広い芝生広場だが、息子は「アスレチックだぁ～！」とか言って丸太の上を歩いて遊ぶ。





10時過ぎに片付けた道具達を車へと運び込み、チェックアウト。
ここはチェックアウト後も風呂に入れるので、優雅に朝風呂と行こうじゃないか。(風呂の受付は11時までに済ませないといけない)
やはり湯加減が絶妙。
息子は風呂にやたらと入りたがる割に、いつもさっさと上がってしまうのだが、今日はかなり長い時間浸かっていた。

帰りに一宮の唐揚げ専門店で昼食を摂り、帰宅。
安い、美味い、デカいの三拍子。


一宮は何かと立ち寄るので、これはリピート確定だ。


あまりキャンプ感のないキャンプだったが、なんだかんだで楽しめた。
キャンプ場の料金は息子と2人で5,000円と少々高いなと思っていたけど、2名分の風呂代込みならアリか。