父子キャンプ記録

年越しのふもとっぱらではとんでもない強風が吹き荒れていたとかなんとか。
SNSでの現地の情報によると風速は20m弱くらいで、２割ほどのテントが倒壊していたという話だ。
途中撤退した人や、倒壊まではいかなかったがフレームや幕体の破損等の被害があった人もいるだろう。

テント倒壊に関して言えば「張り方が悪いんだろう」「しっかりしたペグを使っていなかったんだろう」とか「倒壊する前に撤収しろ」との意見もあるだろうが、そこはあまり責めてやるべきではないだろう。

どれだけしっかり張った気になっても倒壊する時はする。
同じキャンプ場であったとしても、サイトによって風の状況も地面の状態も違う。
たまたま風が舞い込みやすく、ペグも食い込みづらい場所を引いてしまうこともあるだろう。
そういう事情は外からでは分からない。

また、撤収するかどうかの判断も非常に難しい。
強風の中で下手に撤収をしようとするのはかえって危険という場合もあるし、少し待てば風が落ち着くかもしれない。
比較的安全だと思うのが、テント内の荷物をある程度片付けてから、テントのペグをしっかり打ち付けておいてフレームだけ抜いてしまい車に避難という方法だろうか。

とはいえ、実際の現場でそこまで冷静に判断を下せるのか。
上でも書いたように、少し待てば状況が好転するかもしれないという希望的観測が働くのではないか。



倒壊するかどうかを決定付けるのは運次第、とまでは言うつもりはないが、テントを倒壊させてしまった人を指さして「ほれみろ言わんこっちゃない」というのは結果論でしかないと思う。
その時の状況やちょっとした判断の機微によっては自分の身にも危機が降りかかっていたかもしれないぞと。



自分自身も前回のRECAMP養老でのキャンプでは強風に悩まされて途中でタープを撤去した。
(撤去の時も幕体が煽られて少し苦労した)

そしてそこから雨が降り出した。
元々そんなに道具を持ち込まずにキャンプをするのでテーブル以外は前室部に全て収納できたが、テントの中で狭苦しく過ごすこととなる。

これまでにも風が強くてタープを撤去したことはあったが、「まぁ念のため片付けとくか」という程度の認識で、今回のように「倒壊するかもしれない」と危機を感じたことはなく、荒天時の対応について考えさせられた。

状況判断は勿論のことだが、装備の選定等も重要になってくると思う。
明日は我が身と肝に銘じたい。

おわり