ゼインアーツ ウータTC

jun-z

2024年08月05日 16:13



息子と一緒に名古屋市内で開かれたゼインアーツの新作展示会へと行ってきた。
今回の新作は9月に発売予定のウータTC。

サイズはLとSがあり、個人的なお目当てはLの方だ。
Sの方はほとんど見なかったので特に触れないでおくが、Lが「超大型ワンポールシェルター」なのに対して、Sは「ソロ用小型シェルター」という感じなので、全く別物と思った方がいい。

また、申し訳ないが写真や動画は撮影禁止となっているので形状が分かるような資料は一切ない。



事前情報では、
・コストパフォーマンスに優れていること(ククシリーズのように安価)
・TCテントであること
・フロント部分はアップライトポールで立ち上がっていること
くらいしか分からない。

これがHP上の画像だ。



フロント部分の形状から、Xでのフォロワーの「よんすた」さんという方が「ロロを簡易化してTC素材にした廉価版?」と予想していた。
なるほど、確かにアーチフレームのロロに対して、アップライトポールで幕体を立ち上げるという形にすれば構造的に簡単だし、TCの重みにも耐えやすいだろうなと思った。

この時点では、ロロを持っている身としては「今更ほしいとは思わないかなぁ・・・」というのが正直なところだった。


ただ、たまたま息子と妻が栄に行く用事があり、せっかくだからと俺も栄へと脚を運ぶこととした。
俺は用事があって妻と子には先に行っててもらったが、15時過ぎに合流して息子とともにナディアパークへ行った。

来場者プレゼントのスポークとステッカーを有り難く頂き、玄関口でオキトマがお出迎え。
そしてメインのホールへ行くと、とんでもない存在感を放つテントがあった。
あれがウータTCか・・・

とにかくバカデカイ。
そして開口部がガバッと広がっている。
それでいてスタイリッシュなデザイン。

衝撃的だった。
タッソTCを初めて見た時以来に心を打たれた。



と、ここまでが前置きと俺のファーストインプレッションだ。

ここからはどんなテントだったか?というのを自分なりに言葉にしていきたい。

まず最初に、チラッと脳裏によぎったのが、2022年に情熱大陸で出てきたこちらのテント構想。




グルッとほぼ一周メッシュになり、そこをパネル(バイザー)でカバーする。
これはてっきりヨゾラのコハクへと進化していったものだとばかり思っていたが、もしかしたら途中でウータTCへと分岐進化したのかもしれないと思った。

ウータTCにはバイザーとなるパネルのギミックは(恐らく)ないが、ガバッと大きな開口部は情熱大陸に出てきたこのテントに非常に近いなと感じた。


そうそう、写真に関しては撮影禁止だったが、ゼインアーツの公式インスタアカウントのストーリーで流れてきた動画に、一瞬だけウータが写っていたのでそれも紹介しておきたい。



これは開口部のメッシュパネルを横から撮影した動画だ。
ビルディングテープが外に飛び出しているが、それは後から少しだけ触れたい。


SNS上では、モニグロを大きくしたようだったという感想を目にした。


これは全くその通りで、「ワンポール+サブフレームで前室拡張」という、まぁそっちの系譜だ。
小杉デザインではないが、我らがOGAWAのタッソ+メッシュスクリーンとも同系統だ。



また、これも別メーカーだが、ローベンスの日本未発売テントはかなりイメージとして近い。




ガバッと開いた開口部はロロっぽくもあるし、全体のシルエットやサイズ感はコハクっぽさもある。
コハクのバイザーを含めた面積が、そのままウータのテント内部のボトム面積になっていると考えてもらってもいいだろう。
なので、とにかくデカイ。


形状は縦長の八角形で、前室は4本のサブポールを使って前面の5辺に開口部が作り出される。
背面側にはフレームがないので、ロロやコハクのようなお尻の立ち上がりはない。
その代わり、背面から出入りが可能だし、メッシュパネルも備えつけられている。

サイズは最大全長570cm、最大全幅490cm(だったはず・・・)、高さ270cm。
全長に関してはボトムベースの全長だ。
実際は、ゼインアーツお得意の「張り出した軒構造」により、前方が数十センチ飛び出している。
なので、軒の張り出しまで考慮すると6mくらいの全長となるのではないだろうか。

アーチフレームのロロほどの空間効率の良さはないが、横幅に広がりがあるので、ボトム面積で言えばロロ以上になるだろう。


息子と椅子に座っていると、礼子夫人が声をかけてくれた。
少し話をしてくれたが、先ほど写真で載せたビルディングテープが設営の時に少しクセ者らしい。
「最初は絡まったり、捻れたり、テープの繋がりが分からなくて戸惑うかも・・・でも5回くらい設営すれば慣れますよ~」と穏やかな口調で教えてくれた。

ワンポール構造で、4箇所ペグダウンしてポールを入れれば立ち上がるのでそこまで難しさはないだろう。


それと重量に関してだが、こちらはスペック表に記載がなかったので直接聞いてみた。
記載がなかったものをここで公開していいのか分からないので伏せておくが、ゼインアーツ製品の中では最重量となる。
ただ、ポールは全てアルミ製だし、常識外れな重量まではいかないのでそこは安心してほしい。



価格は6万円くらい。
インナー込みでこのお値段。(本当にインナー込みでこの値段で出せるのだろうか・・・?)

発売が楽しみだ。

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