5月で息子が6歳を迎えた。
2年前の5月にキャンプデビューをしたが、年月の経過は早いものだ。
さて、6歳になったところで新しい経験をしに行こうということで、登山へと出かけることにした。
今回の記事はその計画編とする。
目指す山は御在所だ。
山行をするにあたって、拘った部分はある。
1つは動力に頼らずにふもとの登山口から登るということ。
例えば御在所の場合、ロープウェイもあるし、標高900m程度のところからスタートできる登山口もあるが、今回はふもとのロープウェイ駅(標高400m)からスタートする計画だ。(実際は20分ほど先にある登山口からスタートしたが、その分はロープウェイで下山後に登り直したのでトータルの山行距離と獲得標高は変わらず)
やはり「ふもとから自分の脚だけで登頂した」という達成感をより感じてほしかった。
決して、往路のロープウェイ代をケチっている訳ではない。
下山に関してはロープウェイを使っても登頂の達成感に水を差されることはないだろうから、素直にロープウェイで降りよう。
もう一つ拘ったのは、山中または山上でのテント泊だ。
これもどうしても外したくなかった。
何故か?単純なことで、行って帰るだけ、日中だけで完結させるのは勿体無いと思ったからだ。
時間により移りゆく山の表情や景色の変化を感じてほしい。(おかげでとんでもない暴風と、ガスで何も見えない山上を経験できた)
決して、テントが好きだからテント泊をしたい訳ではないぞ。
それと山上にあるレストランやトイレ、水道は遠慮なく使わさせてもらう。
夕食はレストランでカレーとフライドポテトを頼んだし、着替えや歯磨き等も施設を使わさせてもらった。
ただし、万が一レストランが使えなかった場合のことも考えて、アルファ米やレトルトカレー等、十分な量の食事は持ち込んだし、水も一応補給こそさせてもらったが、結局持ち込んだ飲料だけで賄えた。
テント泊装備を一式を入れたザックは14kg。
これが当日に実際に山行を開始する時のザックだ。
息子には自分の分の着替えとお茶、お菓子、寝袋だけは持ってもらった。
自分の分は自分で持たせる。
これに関しては、万が一山中ではぐれた場合、息子1人でもお茶とお菓子で栄養補給し、着替えと寝袋で寒さを凌げるようにしておくという意図もある。
決して、俺の荷物を少しでも軽くしたいから息子に持たせた訳ではない。
恐らくキャンプ地は御嶽大権現という、御在所の稜線上にある神社になるだろう。
以前に雨乞岳から御在所を縦走した時にテントが張れそうなスペースがあるというのは確認しておいた。
鈴鹿の最低気温が15℃くらいなので、標高1200mの山上だと7〜8℃くらいか。
稜線上なので風が強いというのも考慮して、テントや寝袋はそれなりのものを持っていく。
具体的に言うとテントはニーモのダガーストーム3Pを選んだ。
ダブルウォール構造で、インナーがメッシュではないファブリックとなっている。
中は山岳用とは思えないほど広い。単純に3人用だから広い、というだけでなく、フレームワークによって空間が拡張されている。
寝袋もモンベルのシームレスダウンハガー800の#0と#3だ。
(#0はオーバースペックなのだが、これ以外で山に持っていけるサイズ感のものは快適温度15℃の3シーズン用しかないので仕方なく)
ちなみに、御嶽大権現から少し下ると沢谷の頭という場所があるが、そこもテント泊に良さそうだった。
しかし距離的には近いのだが、とんでもない急登で、息子を連れていくのは難しいだろう。
こうして、息子の登山デビュー戦が始まる。