続き
ここから山伏の滝へ向かっていくのだが、林道が閉ざされている・・・と、思ったら脇に登山者用の通り道があった。
少し行くと名古屋大学の地震観測所だかがあるのだが、そこから岩見山へと登っていけるらしい。
YAMAPではそのまま林道を進んでいく道を案内され、こちらのルートは破線ルートとされている。
案内とは違うが、こっちのルートで行くことにした。距離的に結構短縮できそうだし、破線ルートとされていながらも登山道としてきっちり整備されている。
気温が上がってきたのと登りのため少し暑い。
歩いていると突然すぐ近くでヘリコプターの音が聞こえる。
何事かと思ったら上空を行ったり来たり。
遭難者とか、のっぴきならない事件や事故じゃないだろうな・・・かなり近い場所なのでプロペラの物凄い轟音が俺のメンタルを不安にさせる。
そうか、この辺にヘリの発着場があるんだった。そこもどんなところなんだろうと前々から気になっていた。行ってみなければ。決して野次馬ではないぞ。
標高を上げていき、岩見山へ行くか八曽山に行くかの分岐が現れる。
岩見山は2月に息子と行ったので、無視して八曽山方面へ急ぐ。
とにかくヘリが気になる。じゃなかった、発着場がどんなところなのか気になる。決して野次馬ではないぞ。
ほぼ平坦な道を進み、発着場へと少しずつ近づいていく。
するとないやら隊員の方が現れる。
なんの隊員かはヘリの音で聞き取れなかった。
行き先はどこですか?この先に進みますか?と尋ねられ、少し答えに詰まった。
行き先は滝で、滝へ行くにはこのルートへ来る必要はない。
ヘリが飛んでいるから気になって少し寄り道して発着場を覗いてみようと思ったなんて言うのは野次馬っぽいので言えない。
いや、実際発着場がどんな場所かは気になるから行きたいんだけどさ。決して野次馬ではなく。
適当に「この辺を練り歩いているだけです」と濁して答えた。
どうやら今日は訓練をしているらしい。
発着場へ行ってもいいが、様子を見つつ通過するだけにして下さいとのこと。
気を遣うのも遣わせるのも面倒なので、「邪魔しちゃ悪いので引き返します」と告げて引き返すことにした。
誤解のないように言っておくが、隊員の方は決して高圧的ではなく、凄く丁寧で爽やかな対応をしてくれた。
ということで、引き返して目的地の山伏の滝へといくことにした。
15分か20分くらいだろうか。割とすぐに林の中の滝へと到着できた。
さっきの乙女滝も良かったが、こちらはもっと落差があり、神々しさも感じる。
滝を見てボケーっとしていると、腹が減ってきた。
そうだ、今日は朝食抜きで、お昼にホットサンドを一枚食べただけ。腹も減るに決まってる。ポテチを食べよう。
神聖な滝の前で食べるポテチ…美味いに決まっている。
…ない。リュックに入れたつもりのポテチがない。
出発する時「ポテチくらい持っていくか~」と思ってフィールドラックの上に出したところまでは記憶にあるが、その後リュックに入れるのを忘れていたらしい。
ショックだ。
というか、単純にカロリー不足でしんどい。滝も見れたし、さっさと帰ろう。
ただ、ここから少し登っていくと八曽山がある。
キャンプ場へ戻るには多少大回りになるが、大幅に行程時間が増える訳ではないので、八曽山へいくことにした。
(山中の案内板には「黒平山」と表記されているが、これは八曽山のこと。行く人は注意されたし)
ここから少し登りになるが、時間的には20分程度だし、斜度も大したことない。
ただし、晴れていて少し暑い。
途中で木々の切れ目があり、美しい景色が広がるスポットがある。
更に登っていくとなにやら石垣やら石段が現れ、そろそろ山頂に近づいてきたぞという感じがしてくる。
何やら地蔵も祀られいる。
無事に八曽山のピークを踏む。
絶景だ!と言いたいところだが、木々に遮られてあまり眺望はない。
山頂からいくつか進める道があったので、そちらに行けば眺めのいい場所に出られるのかもしれないが、腹が減ったので帰る。
帰りはやや早歩きで、山の神(下の写真)を経由してキャンプ場近くの亀割駐車場へ続く林道へ出る道を選んだ。
山の神
八曽山からは30分ちょっとで無事に帰還。出発からは3時間弱くらいが経過していた。
(YAMAPでは3時間1分と表示されているが、これは止めるのを忘れており、少し時間が経過してから止めたため。)
まだ16時頃で明るいが、腹が減ったので火を熾して夕食とする。
そういえばいつの間にか頭痛はおさまって、気分が良くなっていた。
色々と食材を持ってきたので沢山食べるぞ。
ししゃも
牛ホルモンと豚ステーキを焼く。
豚ステーキは香ばしく(焦げて)美味しかった。
とにかく食べた。
ここに牛カルビ250gほどもも持ってきていたが、そこまでは無理だった。無念…
焚火をしつつ本を読んで贅沢な時間を過ごす。
暗くなったらシャワーを浴び、寝る準備だ。
疲れてよく眠れるだろうと思ったが、何故かあまり眠くならず、夕食が早かったのもあり途中で腹が減ってきた。
23時過ぎにベンチのある休憩所へ行ってカップ麺を啜る。
この休憩所は電子レンジとポットがあるので、ありがたくお湯を使わせてもらった。
夜遅くに食べるカップ麺の美味いことよ。
グループの人達は結構遅くまでおしゃべりをしていたが、バカ騒ぎではないし距離が20mくらいは離れていたので特に気にならなかった。
翌朝は6時に目が覚めたが、結局かなり遅い時間まで眠れず寝不足気味。
とりあえず起きて焚火をして朝食を食べながら焚火を楽しんだらさっさと帰って家で寝よう。
朝食はおしることカフェオレだ。
妻と息子が帰ってくるのは夕方だし、ゆっくりできる。
少しすると雨がパラつく。
うーん、予報では今日は降らないはずだったのに。
幸いにも小雨程度だったので、テントはそこまで濡れなかったが、ササっと撤収をして帰路についた。